ツール・ド・北海道第5ステージ

CarNo.は18。だんだん落ちて、後ろはもう1台だけである。
9時半にトマムリゾートをスタートをする180kmのコース。
西薗選手は昨日の怪我は全身擦過傷&むちうちだが、走りに大きく影響しない程度でよかった。

サポートカーに乗るとレースに関する様々な情報が入ってくるので、レースを俯瞰できる。またトラブルの際のサポートなどをどのようにするかを、学ぶためにも、学生を一人乗せた方がいい、と松永君が乗る事になる。
そして細川選手は今日から競技運営側のメディカルサポートとしてドクターカーに同乗する事となった。

今日のレースは個人総合で1位と2位が1秒差、山岳ポイントが3ポイント差、スプリントポイントも僅差で、全て2位は同じオランダの選手。
個人総合を当然狙ってくると予想されるVanVlietチームが総攻撃を掛けてくる、またKOMを確実にしたいシマノの攻撃、団体総合を狙うNippoの攻撃が予想され、これらがからみあって、レースはハイスピードが予想される。西薗としては、これらの攻撃にさらされながら、どのように集団に残るか。更に完走できた、だけで終わらず、今日は最後の長距離ステージなので、プロ選手の位置取り、走り方(どうやって無駄足を使わずに脚を休めているか)などを実競技の現場で吸収して欲しい。

スタートは9時30分。今日はホテルがスタート地点なので、準備は比較的楽だった。スタートしてまもなく、6人の選手がブレークを開始。これも集団がスピードアップし、25分後につかまる。
最初のアタックが始まってから1時間半の間、集団は不安定で、アタック→反応が数回繰り返され、後方から見ていると集団は常に一列棒状。
しかし西薗は最後尾ではない。オレンジの法政のジャージがちらちら見える。苦しい時間帯である。
間もなくNippoのガロッファロ、ラバネロの平塚、マトリックスの向川の三人の逃げがようやく決まり、集団はここでようやく落ち着く。
この3人は最高5min30secまで差を広げる。集団はあまりスピードが上がっているようには見えず、登りでも落ち着いている。
2つめのKOMポイントでは西薗応援団の女性3人が「西薗は集団の真ん中にいるよ」と声を掛けてくれた。

先頭の三人は残りのKOM、HSを次々と取ってゆく。タイム差の開いたガロッファロは暫定トップになる。集団が夕張市の最後の下りを下り、平地に出ると向かい風が強くなる。先頭の3人は全員小さな選手なので、この風はきつい。ついに3人はつかまり、集団はまたひとつになり、ふたたびカウンターアタックの応酬になる。風がきつい上、コーナーが多い区間に入り、中切れが心配になる。

西薗アタックはもうれつな向かい風にあい、20秒で吸収。
ゴール前9分に飛び出した3人がブレークを決め、そのままゴール。
東大OBの差し入れ。柳沼さん、池田さん、太田さん、田村さんと息子さんの尚之君が応援に来てくれ、西薗選手を囲んで華やかな雰囲気になる。
この日の夜、メイタンGDRの宮澤君と話しをしたが、彼にとっても最初の時間帯はきつかったそうだ。