琵琶湖

先日、出張で関西へ。
桜がちょうど満開で、車窓から滋賀の山里の風景を楽しんだ。帰りは夕暮れ時で、琵琶湖を見ると比良山の麓の町の明かりが見える。白洲正子さんのエッセイで、平家納経に描かれているのと同じ、鏡のような湖面とその湖面に映る夕焼けの美しい景色に息をのんだというくだりがあった。平家納経の風景は誇張された景色であるという評論は全くあたらない。平家の公達は本当にその風景を見たのである。私はその瞬間と同じ風景を見た。という内容だったと記憶している。
琵琶湖を見ながら「その風景を見たいものだ」と読んだ当時に感じた事を思い出した。もちろん新幹線からはそんな風景は見えるわけないのだけれど。