60min

CBSの60minのハミルトンのインタビューを見た。アームストロングが「これまで陽性になったことはない」「証拠はあるのか?」という発言を裏打ちするような事も語っていた。チームでドーピングを管理していた。見つからない事にかなりの力を傾けていたという事。その姿勢に、国力を傾けて偽札を作ってしまう近くの国を思い出した。
 2001年のスイスで「陽性になった」とアームストロング本人から聞いた。しかし平然として「大丈夫 race governing bodyも知っている」と言っていた、のくだりでは背筋が寒くなってきた。
 孝之は 90年代にAldo Sassiから教育を受け、本人は今でもたまにSassiの話をしている。「厳しいけど暖かい人だった」。Sassiが亡くなった時には「2009年の世界選で姿を見かけて声をかけたかったが、人垣で寄れなかった。あれが最後の姿になるならば無理してでも声を掛ければよかった」と言っていた。
 そのSassiが「自分はトレーニングコーチであって、薬理には関わらない」と強調していたのも、この境界がはっきりしない人たちがドーピングに関わっているから。Cycle Sport誌で2006年にこの怪しい4人の特集("Trust me, I'm a Doctor"という見出し)を組んでいた。彼らの顧客である選手はその当時の有名な選手ばかり。ハミルトンの言っていた"culture"だったの(なの?)だろう。Sassiは、グラン・ツールの山のステージでのPower/体重の値が6.2W/kg以上であればドーピングの疑いがあるとしている。選手のデータはそういう視点からも見る必要がある。
私達はこれからもSassiと同じ姿勢を続けてゆく。